「おはよう」から「おやすみ」まで、一日の暮らしの中には、いくつもの挨拶の言葉があります。家族やご近所、友人と交わす何気ない会話。これらが暮らしの質に大きく関わることが近年わかってきました。いくつになっても、たとえ認知症になっても社会や人と関わり、自分らしく生き生きと暮らし続けること。そうあるために必要なサポートとは、介護や医療の専門家と、地域の人々が連携して実現していくものです。人々のリレーションの中で築かれる、さりげない優しい心づかい。それが行き渡っている社会を目指して、わたし達は日々活動しています。
一人ひとりが「自分らしく生きる」、そんな当たり前のことがまだ夢として語られる現代。どうしたら、多様な人々が多様なまま受け入れられる社会がつくれるのでしょうか?障害があるかないかではなく、一人ひとりが特別な存在として自信を持って生きられることは、誰にとっても生きやすい社会の実現につながるはずです。そのために、一人ひとりの個性や強みをサポートできる人材育成、恵まれた自然の中での活動、ものづくりなど人に喜ばれる経験、そして地域の人や仲間との交流を通じて自立に向けた支援に力を入れています。
幼少期に慈しみ大切にされた経験は、自信に満ちた情緒を形成するのに不可欠です。また、暮らしのリズムが安定していることも、良い習慣を身につけていくためにとても大切です。人間形成のデリケートで最も大切な部分を担う責任の重さを感じながら、集団生活の基本的なルールや、コミュニケーション能力を身につけられるよう、日々の活動の中での関わり方を工夫しています。また、家庭との連携をとりながら、一人ひとりのお子さんがのびのび楽しく成長できるよう、適切なサポートを心がけています。
変化の激しい現代において、身につけた知識をそのまま活用できることは稀になりました。学んだことをそのままにせず、何らかの自身のアクションに結びつけることに重きを置いています。思い悩むより、まずやってみてそれから考える。仮説と実証の繰り返しにより課題解決の糸口が見えてきます。失敗から学ぶことも学生時代は大切です。失敗を失敗で終わらせず、課題解決へのステップを踏むことで成功体験を積み、どんな時代も生き抜く人材を育てています。